[手記]
北部30111部隊第三中隊7月下旬に虻田町中学校を兵舎として本土決戦部隊第三中隊が編成完結になった。中隊長は伊達中学校校長で 藤原又蔵中尉殿であった。この時も 幹部教育と同じ私物着用で各自着替衣服も「持参」が指定になっていた。
伊達 虻田 豊浦 壮瞥 徳舜瞥(現伊達市大滝区)の5町村から苫小牧で幹部教育を受けた者は全員であった。一度入営して 軍の教育を受けた上等兵と一等兵は少数であった。大半が青年学校の生徒であった。二等兵としての階級章もなかった。でもこの戦争に参加した事を名誉と誇りをもって、銃も剣もない訓練に連日頑張っていた。隊員総数111名中、※即時解除兵三名あった。中隊長以108名の中隊であった。今回も私は本部付きとなっていた。
中隊本部 下士官兵長含む 5名、兵9名
衛生兵1名
第一小隊 下士官6名 兵27名
第二小隊 下士官7名 兵23名
第三小隊 下士官6名 兵24名
の編成内訳であった。
即時解除兵の合否は、中隊長と私と衛生兵との三名の考えに依り決定するように指示になっていた。後で話し合ったが、いかに兵員が不足していたかを知る事もできたのであった。
※即時解除兵....即日解除という部隊もあった。
入隊者が病気などで軍務に服する事が出来ない時に 医師の診察証明書を持参して提出し 中隊長、人事係担当責任者、軍医の三者が話し合いで認めると 自宅に戻る事ができた。
[手記]
Edited by じゅんか 2009-10-21 21:31:54
Last Modified 2009-10-21 21:50:35