[寄稿]
あるとき、中隊長が戦利品として手に入れた皮を祖父にくれたらしく。どうしたものかと思案してたら、それで軍隊での写真を貼るアルバムの函を作ろうと思いついた祖父。
とはいえ、布を切ったり縫ったりはできても皮についてはさっぱり仕方がわからなかったので、国許では鞄屋をやっていた同じ班の糟屋さん(祖父や咲間さんの写ってる集合写真にも載っている方です!)に相談したら「そいつは上等な皮だから余った皮を全部くれたら教えてやってもいい」ということになって(笑)。
そんな色々作るわけでもないからと、それで手を打って作ったアルバムの函と、軍隊時代の写真を貼ったアルバムはずっと残り続けまして。
これが祖父が亡くなったあとに天野の手元にきて、それがきっかけとなって咲間さんのことも知ることができて色々とお話を伺って。今こうして祖父のが天野にしてくれた小話を纏めてるというのは、実に不思議なものです。
(令和元年 5月25日 天野 記)
[寄稿]
Edited by じゅんか 2019-05-27 10:22:31
Last Modified 2019-11-21 08:01:24