
[コラム]
咲間さんと話すようになって気づいたことがあります。私にとって 戦時中の話というのは
『バターン死の行軍』であったり『南京大虐殺』であったり
言葉は悪いが まるで映画の1シーンのように切り離された世界でした。
どこまでも悲惨で、それが日常の向こうにあるとは とても思えないような。
けれども 咲間さんと話していると、
なるほど大変な時もあったかもしれないが、馬に大麦をやり、野営をし、時には風邪をひく
『兵隊だって、普通の人間だった』という当たり前を感じます。
ここまでの記録は 昭和15年頃の記録です。
したがって 戦局はまだ悪くなかった頃の話です。
終戦直前を南方や満州で過ごした人はもっと違う感覚を持つかもしれません。
けれども ごく普通の日常をいとなむ、ごく普通の人が
鬼人のようになって人殺しをする.....
それが余計に 私の中に重くズシンと来ます。
どうしてこんなことが起こったんだろう。
そして どうして世界のあちこちでは 今も戦争があるんだろう。
[コラム]
Edited by じゅんか 2009-06-04 20:00:26
Last Modified 2019-03-31 17:13:47