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運命を分けるさまざま
[コラム]
武田平八郎さんは  同じく「野戦瓦斯第13中隊」に配属されながら、
90歳近くになって老人ホームに入るまでは、なんとか少し歩けておられたようです。

咲間さんの手記や 後日ここでアップロードするPDFの記事にもあるように、咲間さんと故若林久男さんだけが 「毒ガスの塗布訓練」を2回受けているのです。

毒ガスの塗布は ほんの一滴つけて、すぐにふき取って消毒するものだったようです。たった一瞬、たった一滴のことです。

咲間さん、若林さんのお二人は その訓練を2回受けています。
同じ部隊の中でも 二人は特に 足の痛みがひどく 若いうちから足を押さえて苦しんできたのです。

咲間さんから お話を聞くと、咲間さんと若林さんは 上官に期待されていたように感じます。
しばしば 咲間さんと若林さんの2人だけが上官から呼び出され、大変厳しく辛い命令をこなさなければならなかったと聞いています。

また 咲間さんは満期除隊後、2度も召集され、合計3回兵役につかれました。

二度目の召集はあったものの、
 最初の召集解除後に従事していた故郷・女満別での飛行場づくりがきっかけで、
 運よく戦地に行くのは免れました。

どの場所に座っていたか、召集に行くか、行かないか、上官が誰であり、部下が誰であるのか

そんなささいなことが 人の運命を切り分けました。


[コラム]

Edited by じゅんか 2019-04-07 10:06:27
Last Modified 2019-04-11 08:10:43

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